不具合かどうかは正解によって異なる

キットワークスの木下です!

 

キットワークスではソフトウェアテストの実施およびコンサルティングを請け負う会社ですので、ソフトウェアの品質についてはちょっとうるさいですよ。

例えば「不具合」と聞いて、何をイメージしますか?

 

僕は「正解ではないもの」と考えます。

ボタンを押すと爆発するとか、蓋を開けると爆発するとか、10分経つと勝手に爆発するなどが期待値ならば「爆発しない」は不具合です。

このような表現ならば、誰が見ても不具合だとわかりますが、では以下の画像をみて問題点がわかるでしょうか?

 

答えば「メッセージの内容が想定したものと違う」です。そんなの正解を知らなければわかるはずがありませんよね?

ちょっとした規模のソフトウェア開発現場でも同じような問題を抱えています。

 

……例えば、デザイン設計担当者がウインドウタイトルの修正を依頼したとします。そしてその1年後、ウインドウを開発する人が入れ替わり、マニュアル編集者が入れ替わったとしましょう。開発担当者はソースコードのロールバックを失敗し、ダイアログの文言が古いものに置き換わってしまいました。

さて、ここで何が発生するでしょうか?

そうです、誰も修正前に戻ってしまっているウインドウタイトルの存在に気づかず、そのまま商品を出荷してしまいます。

たかがウインドウタイトルとはいえ、ちょっとした表記の間違いでもユーザは「こんな改悪が入っているのなら、他のところにももっと問題が残っているかも?」とソフトウェアに不信感を抱くことになり、やがては他社のソフトウェアに乗り換えてしまうかもしれません。

 

このような不具合に気づくためには以下のような検証が必要になります

  • 修正された箇所、およびその周辺の
  • 旧バージョンとの比較

たったこれだけで防げます。ソフトウェアの規模によりますが、修正箇所がもれなく提示され、確認すべき内容が網羅されていれば100%不具合を見落とす可能性はありません。

 

しかし、ソフトウェアが複雑であればあるほどこの程度の品質確保が難しくなるものなのです。

 

キットワークスはそんな現場の悩みを解決します。

まずはお問い合わせください。

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